愛と笑いのつぶつぶナビゲーターちかこです。
今日は、最近心に残った言葉を紹介します。
『今見ヨ、イツ見ルモ』
これは、日本民芸館の創始者・柳宗悦さんの言葉です。
先日行った松本市美術館にて「柳宗悦展」が開催されていて、
そこでこの言葉に出会いました。
今でこそ普通に聞かれる「民芸品」という言葉。
その「民芸」という独自の美学を生み出したのが、柳宗悦さんです。
一部の芸術家による、一部の人たちのための芸術ではなく、
日常の中にある、民衆による、民衆のための芸術=「民芸」を提唱し
無名の職人たちによって生み出される日用品の中に美を見いだしてきました。
その彼が「どうしたら美しいものを見れるようになるか」と聞かれて
答えたのが、この言葉です。
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私は「どうしたら美しいものが見れるようになれるか」
とよく聞かれる。
別に秘密はない。
初めて「今見る」想いで見ることである。
うぶな心で受け取ることである。
これでものは鮮やかに眼の鏡に映る。
だから何時見るとも、今見る想いで見るならば、
何ものも姿をかくしはしない。
たとえ昨日見た品でも今日見なければならない。
眼と心を何時も新しく働かねば、
美しさはその真実の姿を現してはくれぬ。
何も美しさのことのみでない。
一切の真なるものは、今見る時にのみ、
残りなく、その姿を現してくれる。
それは即今に見ることであり、
真に見ることは、その即今以外の出来事ではない。
柳 宗悦「こころうた 心偈」より
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この解説も美しいですね。
特に最後の1行。
「真に見ることは、その即今以外の出来事ではない。」
うっとりしてしまうような文です。。。
一切のこだわりや思い込みを捨てて、
今、そこにあるものを見ること。
うーん、難しい、、、けれど
そのように見たとき、普段そこにあったものが
キラキラ輝いて見える、というのは実感としてあります。
わたしは、オープンハウスから帰ってきて
なんかこういう感じだったんだなぁ。
まわりのものが新鮮に見えて、キラキラ輝いているような。。
これは、モノだけじゃなくって
人とか、仕事とか、すべてに通じますね。
そして、もひとつ思うことが
時間は、過去から未来へ直線として連続しているんじゃなくって
「今」の点のつながりなのかも、と。
充実している人、
幸せな人は、
「今」を真剣に、思い切り楽しんで生きているんだ。
「今を生きる」って
よく言うけど、
その本当の意味が、ちょっと分かってきたかな〜と最近思っています。
おまけ!
松本市美術館には、草間彌生さんの常設展があって
面白かった!
超ぶっとんででエネルギッシュ!
わたしも、ここまで・・・ではなくても
エネルギッシュにスパークしていきたいわー。
と思いました。
松本市美術館おすすめです!!
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